昨年まで、フランス中央銀行総裁の報酬は謎に包まれていたのですが、ほとんどの国でそれらの情報が公開されていることを受けてか、おととい発表された2016年度の年次報告において、ついにその金額が明らかになりました。

フランス中央銀行総裁のビルロワドガロー氏の昨年度の報酬は、28万3129ユーロ(約3454万円)、住宅手当も加えると35万845ユーロ(約4280万円)だったそうです。

Les Echos紙の記事によりますと、昨年度、欧州中央銀行ドラギ総裁が38万9760ユーロ(約4755万円)、ドイツ連邦銀行バイトマン総裁は44万4159ユーロ(約5419万円)を受け取っていたそうですので、それに比べるとやや少額です。

欧州の中銀総裁でダントツ破格の高給取りは英中央銀行のカーニー総裁で、住宅手当なども合わせると、その額なんと87万4000ポンド(約1億2260万円)!ロンドン国際金融街シティーとして確固たる地位を保っていた時代はそれでもいいかもしれませんが、今後ブレグジットにより状況は間違いなく変わっていくことでしょう。そうなると、この報酬額を問題視する人も出てきそうな気がしなくもないですが・・・。

ちなみに他のどの国の中央銀行総裁よりも、その発言が注目されるイエレンFRB議長の報酬は2017年度19万9700ドル(約2290万円)と予定されているそうです(フィガロ紙より)。フランス中銀総裁はイエレン議長の1.8倍以上の金額をもらっている、という訳です。

国によって中銀総裁の報酬にここまで差があるとは、ちょっと驚いてしまいますね。