フランス経済に明るい兆しが見えてきたようです。INSEE(国立統計経済研究所)は、フランス消費者信頼感指数というものを毎月公表しています。この指数は、消費者たちにアンケートをとり、ポジティブな見解とネガティブな見解の割合により算出したもので、数値が高いほど、消費者マインドの改善を意味します。
2007年から現在に至るまでのフランス消費者信頼感指数は、下記のグラフのような推移をたどっています。今年1月に、ようやくリーマンショック前の水準を取り戻した後、先週発表された2月の数値でもそのレベルをキープしています。
(出典 : INSEE)
この指数には消費者各自の個人的な財政状況だけでなく、フランス経済全体に対する見通しも含まれており、今後の消費動向を占う上で非常に重要なデータと考えられています。
景気が悪いと、不安に駆られた国民が極端な思想に走りがちですので、経済だけでなく、政治まで混乱してしまいます。消費者たちの景況感の改善は、春の大統領選にも、いい影響を与えてくれるかもしれませんね。