昨日のフランス大統領選の第1回投票では、マクロン氏が1位、ルペン氏が2位となり、5月7日に決選投票を迎えることになりました。上位4名の票を確認してみましょう。

マクロン氏 : 24.01%
ルペン氏 : 21.30%
フィヨン氏 : 20.01%
メランション氏 : 19.58%

5位以下の候補者たちは、7%未満の票しか獲得できませんでした。

昨日の夜8時に結果が発表されたのですが、その後の各候補者たちのスピーチは、なかなか面白かったです。フィヨン氏や、フィヨン氏が属する中道右派の人たちは悔しさで一杯でした。それもそのはず、あれほどのスキャンダルが出たにも関わらず、フィヨン氏が20%近い票を集めた、ということは、もしフィヨン氏が早めに大統領選から引き下がり、例えばジュペ氏が代わりに候補として出馬していれば、決選投票まで進むことができたかもしれないのです。

ルペン氏陣営は、第1回投票で1位の座を獲得することを狙っていたにも関わらず、蓋を開けてみたらフィヨン氏、メランション氏に追われながら、ぎりぎりの2位でした。演説もサクッと終わり、ジャーナリストたちの質問はどれも「1位を取れなくて、がっかりしましたか?」から始まっていました。

メランション氏が非常に落胆し、ふてくされた様子で演説をしていたのは、少々意外でしたが、ここ最近の躍進ぶりから、本気で決選投票に進めると思っていたのでしょうね。

そしてマクロン氏!結果が分かってから十分な時間を取り、上位候補者たちの演説が全て終わった後に行った勝利演説は、まるで既に大統領に選ばれたかのような話っぷりでした。

第2回投票でのマクロン氏の勝利は、ほぼ間違いないと考えられています。一体どうなることかと心配しましたが、最悪の自体は避けられそうで安心しました。とは言え、決選投票の結果が出るまでは、油断は禁物かもしれませんね。