一時帰国をすると、毎回、沢山の人に「一体それは何???」と聞かれるものがあります。それは娘のアイパッチです。

私の娘は年少さんの頃、片目は正面を向いているのに、もう片方の目が時々内側に寄ってしまう『斜視』であると診断されました。遠視であること、そして片方の目が弱視であったことから、矯正メガネとアイパッチを使用することになりました。アイパッチというのはこちら(↓)のようなものです。

比較的よく見えている健康な目をアイパッチで隠し、視力の弱い方の目だけを強制的に使わせることで、悪い目の視力向上を図るのが目的です。最初の1年間は1日8時間アイパッチをしていましたが、2年目には1日4時間となり、今月からは2時間だけでokとなりました。今年の秋からは、もうアイパッチをする必要がなくなります。

娘は3歳になったばかりの頃から治療を始めたので、悪かった方の目の視力は飛躍的に改善し、今では眼鏡を外しても、左右の目の焦点がずれることはなくなりました。でも先生からは「これからもまだまだ長~いこと眼鏡をかけなきゃダメよ」と言われています。

斜視の治療は早期発見がとても大切だそうなので、小さいお子様にはしっかり眼科検診をさせておくと安心ですね。ちなみにアイパッチを使ったこの治療法は、フランスではごく一般的に行われています。うちの子供が通う幼稚園でも毎年クラスに1~2人はアイパッチをしている子がいるんですよ。男の子用、女の子用、それぞれかわいい模様が販売されているので、娘も毎日喜んでつけてくれ、治療が順調に進んでよかったです。