パリ装飾芸術美術館の建物内に、アート・スクールがあります。そのスクールが開催している子供向けの1週間デッサン研修に、先週、息子が参加しました。
初日に何をしたのか聞いたところ、「クリスチャン・ディオールのドレスを見ながら、美術館内でデッサンをした」とのこと。
それもそのはず、実は現在、パリ装飾芸術美術館で、ディオール創業70周年を記念した大展示会が開催されているのです。パリの美術館で行われる子供向けアトリエでは、まず本物を見せてから子供たちに制作させる、というのがお決まりのパターンなので、今回、うちの息子も期間限定のディオールの展示会を満喫することができた、という訳です。
実際の展示物と、9歳の我が息子が描いたデッサンがこちらです。ちょっと違いますが、雰囲気は伝わってくる、という感じでしょうか(笑)
息子の話を聞いていたら、私も無性にディオールの作品群を見てみたくなり、開場時間の1時間前から並んで行ってきました!ネットで予めチケットを購入していれば、待ち時間は20分程度で済みそうに見受けられましたが、いずれにせよ並ばないと入場できない程の大盛況です。
約3,000平方メートルの大規模なスペースに繰り広げられるディオール・ワールドは、モードとは程遠い世界にいる私でさえ心酔してしまう素晴らしさ!
ゴージャスなディオールの数々の作品を見て、「息をのむ美しさ」というものを久しぶりに体感しました。また、ディオール亡き後、メゾンを引き継いだアーティスティック・ディレクターたちの展示室では、伝統あるメゾンに抜擢された彼らの緊張感までが伝わってくるようで、ゾクゾクしてしまいましたよ。
『ディオールの職人さんたちがバッグや香水を作るところを見せてもらえる』というイベントもあり、私が行った時はちょうど下記の写真のように、バッグ『レディ・ディオール』の部品を組み合わせるところを見ることができました。
クリスチャン・ディオールの展示会は2018年1月7日まで開催しています。ディオールの作品を見ながら行う子供向けの研修も多々用意されています。詳しくはパリ装飾芸術美術館のオフィシャル・サイト(仏語・英語のみ)をご覧くださいませ。大人も子供も楽しめる、本当にお勧めの展示会ですよ。