マクロン大統領の支持率が上昇しています。一時はど~っと落ち込み、昨年9月には30%台にまで下がりましたが、昨年11月より再び人気が戻りつつあります。
Les Echos紙にとても見やすいグラフが掲載されていたので、こちらにご紹介いたします。このグラフは調査会社Elabeによるもので、昨年5月から年明けにかけてのマクロン大統領とフィリップ首相の支持率を示しています。前政権と比較できるようにオランド前大統領とエロ―元首相の政権発足時の支持率の推移(下記グラフの黒字の線)も表示されています。
(出典 : Les Echos紙)
他の調査会社によるアンケートではマクロン大統領の支持率が50%を超えることもあるようになってきました。下記のグラフは7社の調査結果とその平均(黒い線)を表したものです。
(出典 : Le Journal du Dimanche紙)
『上昇している』とは言え、未だに2人に1人はマクロン大統領を支持していない訳ですから決して素晴らしい数字ではありませんが、昨年終盤からの上昇傾向がグラフからはっきりと見てとれます。大統領選のディベート以降、人気急降下の国民戦線ルペン氏の存在感は極めて薄くなり、急進左派のメランション氏も求心力を失いつつあるため、全ての政党からマクロン大統領の支持者が徐々に増えている、という状況です。
仏中銀はフランス経済が2018年度は1.7%、2019年度は1.8%と、穏やかなペースで拡大していくことを予想しています。フランスでは景気が悪く自らの購買力が下がると「政府のせいだ!」と言い出す人がたくさん出てきますので、経済成長はマクロン大統領の支持率に少なからず影響を与えるかもしれませんね。