調査機関CSAがおととい発表したレポートによりますと、高校卒業後に子供を学校に通わせるための平均費用は、一人当たり年間7118ユーロ(約91万円)だそうです。この内、一番大きな割合を占めるのは居住費で2107ユーロ(約27万円)、その次が学費1897ユーロ(24万円)、食費1182ユーロ(約15万円)で、残りは交通費やお小遣いです。

『高校卒業後の学校』と一口に言っても、フランスのエリートたちが通うグランゼコール(同じグランゼコールでもエンジニア校と、ビジネス系のエコル・ド・コメースはカテゴリーが違う)、大学、専門学校と色々ありますので、どこに行くかにより金額は大きく異なります。同調査によりますと、エコル・ド・コメースを選択する場合の平均年間費用は10735ユーロ(約137万円)、エンジニア校なら9733ユーロ(約125万円)、専門学校なら6870ユーロ(約88万円)、大学なら6473ユーロ(約83万円)とのこと。

当然のごとく、パリは家賃が高いので、平均費用はぐっと上がります。冒頭でお話しましたように、全国の平均費用は7118ユーロ(約91万円)のところ、パリですと9346ユーロ(約120万円)と、平均値よりも30%以上もアップとなるのです。

地域格差のみならず、所得格差も激しいフランスですので、こういった『平均値』とかけ離れたケースも多々あることでしょう。とは言え、日本と比べると随分低い金額であることは間違いなさそうです。