税務署、健康保険、家族手当公庫(CAF)、失業保険、また独立している人はURSSAF、net-entrepriseなど、フランスではあちこちの公的機関に対して様々な手続きをしなければなりません。外国人である在仏日本人にとって大変なのはもちろん、フランス人にとっても事務手続きは非常に分かり難く、うっかりミスをしてしまうことも多々あります。
今月初めにフランス政府により導入されたサイト www.oups.gouv.frのお蔭で、もし間違えて手続きをしてしまったとしても、どのように訂正すればいいのかが簡単に分かるようになりました。 « Oups »とは「しまった!」という意味。つまりwww.oups.gouv.frは「政府の « しまった »オフィシャルサイト」、となります。ネーミングが可愛いですね。
サイトでは、手続き上で頻繁に起こりがちな間違いの例を挙げ、それぞれの解決法を提示しています。例えば次のようなケースが示されています。
- 不動産所得を間違えて申告してしまった。
- 子供の保母さんへの報酬をちゃんと申告していなかった。
- CAF(家族手当公庫)に対して手当てを申請した時に渡した情報が間違えていた。
- 仕事が見つかったことを、ハローワークに伝えるのを忘れていた。
- 一旦、年金生活に入った後、仕事を再開したことを年金機関に伝えていなかった。
- 引越しの申告をするのが遅れてしまい、もしかしたらCAF(家族手当公庫)や税務署に対して払戻しをしなければならないかもしれない。
他にも、よくありがちな失敗のケースがたくさん表示されています。
これまでのように「この書類が足りなかったからペナルティーを払ってください」と冷たく言い放つのではなく、「間違いをしないように、そしてもしミスをしてしまっても、その後、自ら訂正できる方法を示すことにより、より国民に寄り添ったサービスをしようじゃないか」というのが政府の目的です。
「こういう時はどうすればいいのかな?」と迷った時、まずはこのサイトを覗いてみると、すぐに解決できることがあるかもしれませんね。