外出制限が緩和され始めた5月11日直後に、どっと街中に繰り出したフランス人たちを見て、「これはあっという間に第2波がやって来る」と思ったのですが、意外にも感染者数は落ち着いたままです。パリでは6月2日から、テラス席のみレストラン営業が解禁されました。シフト制で段階的に出社し始めている人も多くなってきました。
あれほどマスクをしなかったフランス人も、今では道行く人の半分くらいはマスクをするようになりましたし(言い換えると『半分近くの人はマスクをしていない』ところが、いかにもフランスですよね)、スーパーでハンドウォッシュがすぐに売り切れになるところを見ると、以前よりは頻繁に手洗いをしている人が多くなっているようです。
まだまだこれから長い期間にわたりコロナとの共存が続く訳ですから、ガードを緩めることなく、でもレストランや外出など人生の楽しみも決して忘れずに、コロナ後の新しい生活をしなやかに過ごしていきたいものです。
我が家では今週から娘と主人が週2で学校&会社に行くようになりましたが、相変わらず大部分の時間をみんなが家で過ごしています。最初はストレスが溜まることも多かったのですが、今ではこの生活にもすっかり慣れ、大分快適になってきました。昨年9月に中学生になってからというもの、じっくり話す機会が少なくなっていた息子とも、この機会にまた親子の時間を沢山持てるようになるなど、嬉しい変化もありました。
フランスの母の日は、日本より1ヵ月遅れの6月7日でした。「ママが一番好きな動物は何?」と聞かれ、「そ~ね~。昔、飼っていた手乗り文鳥かな?」と答えたら、息子がこの絵を描いてプレゼントしてくれました。
その昔、誰かに「ペットにとって、飼い主に思い出してもらうことが最大の供養になるんだよ」と言われましたが、私が飼っていた桜文鳥もあれから何十年も経った今、再び自分のことを思い出してもらえて、天国で喜んでいるだろうな、と思いました。