6月9日よりフランスでは『パス・サニテール(フランス版ワクチン・パスポート)』が導入されています。『パス・サニテール』では、(1) ワクチン接種完了の証明、(2) 48時間前、または72時間前の検査結果が陰性であることの証明、(3) 「半年前から2週間前までに陽性の結果が出たけれど今では回復している」ということを示す証明、の3種類の証明をTousAntiCovidというアプリに取り込むことができ、必要な時にはQRコードにして提示する、という仕組みになっています。アプリを利用していない人が、これらの証明書を要求された時は、書面にて提示することになります。

6月15日からは、ついに12歳以上の未成年者でも希望すればワクチン接種ができるようになりました。宿泊施設の中には、「ワクチン接種完了の証明書、もしくは72時間以内の陰性のPCR検査結果を提示できない場合は、宿泊を拒否する」と明言しているところもあります。我が家の8月のバカンス滞在先は、まさにそのような措置を取っているため、出発前にワクチン接種を完了できるよう、うちの息子(中学生)の予約を慌てて取りました。

バカンスシーズンも近づいておりますし、旅行やレジャーに支障がないようにワクチン接種に前向きなフランス人はとても多いです。6月19日現在、18歳以上でワクチン接種が完了した人の割合は約26%に上ります。

ワクチン接種が進むにつれ、新規感染者数も新規入院者数も格段に少なくなっています。ピークだった昨年11月には、一日の新規感染者数が4万7千人を超えていたフランスですが、今では一日3千人未満に収まっています。

レストランや美術館も再オープンし、道行くフランス人たちの表情が明るいことといったらありません!我が家も先日、久しぶりに家族でレストランでお食事をして、とても幸せな気分になりました。このまま順調に感染率が下がり、みんなの笑顔が更に広がるといいなと心から思います。