色々な思いが駆け巡った東京オリンピックでしたが、アスリートたちの勇姿は私たちに感動を与えてくれましたね。

本日のブログでは、アーティスティックスイミングのデュエットで8位になったフランス・チームについてご紹介させていただきます。2人の選手の名前は、シャーロット・トレンブルさんとローラ・トレンブルさん。双子の姉妹です。息もピッタリ、体の大きさもピッタリで(笑)、安定した演技を披露していました。ちなみに東京オリンピックにて双子のペアでデュエットに挑戦したのはフランス人だけでなく、オランダも双子のペア、オーストラリアは三つ子のうちの2人がペアで決勝選に参加していました。

トレンブル姉妹は二人揃って航空宇宙分野専門のエンジニア校に通っています。アーティスティックスイミングの練習に相当な時間を費やさなければなりませんので、他の学生と同じペースで学業を進めることは不可能です。そこで、本来なら一年で終える課程を複数年に分けて受講させてもらえるように、学校側と交渉したそうです。「OKしてくれるか分からないけれど、取りあえずお願いしてみよう!」と頼む生徒も、それを受け入れてくれた学校側も、どちらも素敵です。スポーツか学業のどちらか一つだけを選ぶのではなく、2つの目的を達成することがトレンブル姉妹の夢だそうです。見事に達成していますね!

オリンピックで彼女たちが選んだテーマは『女性に対する暴力』でした。スポーツを通じて、女性への暴力反対という強いメッセージを送ったところに、トレンブル姉妹の芯の強さを感じます。

22歳の二人の心は既に2024年のパリ・オリンピックに向いています。今回はコロナ禍で家族や友人たちに演技を見てもらうことができませんでしたが、パリではそれが可能になりますものね。2024年、私もファンの一人として、彼女たちの演技をこの目で直接、堪能できたら嬉しいな、と今からワクワクしています。