先週、ゼレンスキー大統領の演説(ソーシャルメディアからの発信も含む)をまとめた本が、フランスで出版されました。
ロシア軍が攻撃を始める10日前から3月30日までの約1ヵ月半の間に行われた重要なスピーチが時系列で記載されています。それぞれのスピーチの前に、「その時点でロシア軍がどこまで攻め込んでいたのか。」といった当時の状況も書かれているため、戦況の変化と共に、ゼレンスキー大統領の言葉や心境の微妙な移り変わりを感じる取ることができます。
「ゼレンスキー大統領の演説はニュースで頻繁に流れていますし、演説集を出版しても『もう知ってるよ』という反応をされることが心配ではありませんか?」という質問に対し、この本をまとめた編集者は「そんなことは全くありません。メディアでウクライナの話は沢山、報道されていますが、ほとんどの人はテレビやラジオ、SNSに出てくるいくつかの文章しか聞いたことがないからです。つまりこの演説は、世界的に有名でありながら、世界的に知られていない、と言えるのです」と答えています。
日本の国会でのオンライン演説も載っています。フランス語の本を読める方はもちろん、短い本ですのでフランス語を勉強中の方にもお勧めですよ。本の売り上げによる利益は全てウクライナの人々に寄付されます。
長引く戦争に心が痛みます。一日も早くウクライナに平和が戻りますように。