先日、私が所属している金融投資アドバイザー協会の年次会合に参加しました。仕事でお世話になっている保険会社やアセット・マネージメント会社の人たち、そして同業者であると同時にかけがえのない親友でもある3人の仲間と、その場で楽しく話しながら「あぁ、気が付かないうちに、私には確固たるネットワークができているのかもしれない」と感じました。
「独立するのならネットワークが大切だ」と多くの人から言われていたので、起業したばかりの頃は、あちこちの会社に電話をかけて挨拶まわりをしたり、例え興味がないテーマでもフランスの金融機関が主催する研修には可能な限り全て参加したりしていました。知り合いが誰もいないところに一人で乗り込む、ということが私は苦手なので、当時は精神的にかなり疲れました。しかも努力した割にはいいご縁に繋がることがほとんどなく、「ネットワークなんて意味あるのかな?」と長いこと疑問に感じていました。
PARIS FPも創業18年目に入り、「なぜ、当時は初対面の人と会ってもネットワーキング活動が上手くいかなかったのか?」ということが今なら何となく分かる気がします。恐らく①起業したてで経験が浅く、私自身が相手にとって面白くない存在だったということ、そして②私にとって、その初対面の相手が、共に相乗効果を高められる人物かどうかを見極めることができる『目』を私が持ち合わせていなかった、という2点が最大の要因だったのでしょう。
プライベートなら、ぴったり気が合いさえすれば、それだけで素晴らしい関係を築けますが、ビジネスにおいては、単に意気投合するだけでは不十分です。
長い年月がかかりましたが、経験を重ね、数々の失敗を繰り返し、やっとビジネスにおいて心から満足のいくネットワークを築くことができたようです。先日の会合は大規模だったため、そのネットワークでお世話になっている人たちに一気に会えたので、これまでの軌跡が一瞬、走馬灯のように心をよぎりました。