先日、フランス金融市場庁(AMF)が、私のような金融投資アドバイザー向けのオンライン会議を実施しました。「規制の関係で、顧客にこういう質問もしてください。このような書類を用意する必要もあります。金融商品を勧める場合は○○も△△もチェックしてください。」といった感じで、相変わらずの規制強化の雨あられだったのですが、消費者から寄せられた苦情に関するデータを見せられた時に、「規制を強化したくなる気持ちは分かるな~」と思いました。

2023年度に、AMFが対処した苦情処理件数は11,816件に上ります。その内、37%に当たる4,354件が、AMFによる許可を受けていない業者や商品により発生した被害でした。被害件数が一番多い商品は『仮想通貨』で、被害額の平均は31,000ユーロだそうです。

自分が取引をしようとしている会社が怪しいかどうか、すぐに分かるようにするため、AMFではブラックリストをサイトで提示しています。また「被害に遭ってしまったかな?」と心配になった時に確認するためのページや、被害届を出すための連絡先も、全て下記のAMFオフィシャル・サイトにまとめてあります。

フランスにお住まいの方で、簡単に利益を得られそうな美味しすぎる金融商品を勧められ、「あれ?何かおかしいな」と思ったら、すぐにこちらのサイトをチェックしてみてくださいね。