7月26日にいよいよパリ・オリンピックが開催されます。パリジャンの中には「オリンピック開催中は閉鎖される地区もあるし、テロに巻き込まれるのも嫌だから、パリを脱出する」と言う人も多々いますが、「オリンピックが自分が暮らす国で行われるのは人生で最初で最後だろうから、思いっきり満喫しよう!」と盛り上がっている人たちも沢山います。私は後者でして、アーティスティック・スイミングと陸上の決勝戦のチケットを取得し、世界のアスリートたちの活躍を実際にこの目で見れることを楽しみにしています。

メディアでは毎日、オリンピックのニュースを取り上げておりまして、今日は『パリ市長が水質改善をアピールするために、セーヌ川で泳いだ』ということが大きく報道されていました。トライアスロンなどの会場となるセーヌ川は、水質が悪いため選手たちが健康面で安心して泳げる状態になるのかどうか、心配されていました。そのために排水処理施設の近代化や、下水の量が増えた時でもセーヌ川に排水せずに済むように設けた巨大貯水槽など、セーヌ川をきれいにするために2016年以降、なんと14億ユーロ(約2400億円)もの費用が使われました。苦労の甲斐あって、なんとか基準を満たす水質になったようで、今朝、市民やジャーナリストが見守る中、イダルゴ市長が楽しそうにセーヌ川を泳いだ、という訳です。思いっきり顔を水中に入れてクロールしていました。すごいです!

大勢の人たちが何年もかけて準備をしていたスポーツの祭典が、問題なく平和に行われることを心から願っています。

どうぞ皆様、素敵な夏をお過ごしください。